エコノミクス(経済学)はギリシャ語のオイコノミクスから来ているそうです。オイコノミクスとは、共同体のあり方。
経済学というと、利己的な利益の学問と思いがちですが、本当は、みんなで幸せになるにはどうしたらいいか?を追求する学問、つまり経済学の始まりだった。
株や税、投資など、普段なるべく近寄らないようにしてきたことが、この本【経済ってそういうことだったのか会議】を読んで、もっと身近で、世の中がうまくいくように我々の祖先が考え出した仕組みだったのを知りました。
こういう方におススメ
世の中が不安、お金や税、投資について知りたい、学びに目覚めた、働くことの意味や経済通になりたいなど、そういうことに興味のある方におススメです。
まずは、なんとなく知っておくことが大事だなと、個人的には思いました。
“貨幣と信用” お金の正体とは⁉
『貨幣と信用』の章では、お金の歴史や、お金に対する信用など、お金の本質を学べます。
1万円札を1万円札と思える信用の根拠とは?信用の担保はどこにあるのかなどが学べました。
知っているようで何も知らなかったです。
税金 払うのか取られるのか
そこから民主主義は始まったというくらい、税金は共同体で生きてくうえで、とても重要。よい税の三原則、①簡素、②公平、③中立。なかなか難しそうです。
日本のサラリーマンは、収入が透明化されていて、税金も給料の天引きから源泉徴収、年末調整までもすべて会社がやってくれるので、自分が「これだけ税金を払った。」という感覚がまったくありません。
ボク自身も、サラリーマンなので税金をどれだけ払い、何がどう引かれているかなんて気にしたことがない…。
自分が「これだけ税金を払ったんだ。」という感覚と、「知らないうちに、これだけ税金を取られた。」というのでは、どちらが良いかは人それぞれですが、ボクなら「これだけ税金を納めましたよ!」という感覚が欲しいです。
所得上位6%の人が、全体の税金の40%を収めているので、残り94%という国民のほとんどが税金の60%しか負担してないそうなので、日本人はお金持ちを「叩く」風潮がありますが、お金持ちをもっと応援して、気前よく税金を払ってもらった方が良い気がします。
企業とビジネス お金儲けはクリエイティブな仕事
「お金儲けは悪」みたいな考え方がありますが、世の中に価値を生み出せる人って、とても重要だと思います。人の金をだまし取るといった、世の中に何の価値も生まないものは確かに「悪」だと思いますが…。
起業に必要なものー「イメージすること」らしく、世の中を見通したり、自分の体験だったり夢をいろんな人と共有したいと思う信念のようなものが大事だそうです。誰もが起業すればいいという話ではないので、興味がある人にはとてもオモシロい話だと思いました。
カミソリのジレットや、湖池屋、カネボウ、ホンダ、HISなどいろんな夢や「熱い思い」、そしてそこからの戦い方なんかとてもオモシロく参考になりました。
労働と失業 人間とは「労働力」なのか?
人は何のために働くのか?人生の壮大なテーマのようで、ある国では今を生きるのに精いっぱいで、今日口にする食べ物もないといった事実。
女性の働き方や、職のミスマッチなど、人間を単なるの労働力と考えるのは経済学でもダメだというこに気づいたのが事実だそうで。
今の世の中の移り変わりの速さなど、求められる人材も急速に変わっているので、もう一度学び直し、「労働の需要と供給のミスマッチ」をなくすと、みんながハッピーになれると思いました。
【経済ってそういうことだったのか会議】 まとめ
難しい歴史も、経済でひも解くと分かりやすかったです。
ボクは、なんとなく敬遠しがちな難しそうな「経済」というものが、この本を通してなんとなく理解できました。
深く理解するのは難しいけど、この「なんとなく知っておく」ことも結構重要な気がします。
この本は、倍の値段でも価値があると思いました。
経済について知りたい方は必見です‼
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